中性子星の合体

皆さんもご存知のとおり、今年のノーベル物理学賞は、重力波の直接観測に貢献した3人に贈られました。

米国の重力波観測施設LIGOでの初の重力波観測は、ブラックホール合体時の重力波の観測でした。
その後、つい先日にはとうとう中性子星合体による重力波の観測に成功したとのこと。
これも史上初の快挙です。
これを受けて、すばる望遠鏡が光(可視光と赤外線)観測を行い、重力波発生源の電磁波観測成功という素晴らしい成果も出ました。
さて、中性子星の合体による重力波発生について、いくつかSPとして制作済みです。
 

重力波(中性子星)


 

中性子星の合体


(波形グラフ提供:京都大学基礎物理学研究所 特任准教授 木内建太様)
 
また、本格稼動が待たれる日本の重力波観測施設KAGRAについても用意しています。
ご興味があれば是非お問い合わせください。
 

KAGRA – 紹介用映像


 

KAGRA – 観測の仕組み


 
最後に余談ですが、日本のTVニュースにおけるノーベル賞報道をできる限り観ましたが、どのような功績に対して賞が贈られたのかよりも、日本人が受賞したか否かにしか興味がないような報道が大半で、甚だ残念でした。
研究対象なり成果なりをもっとしっかり紹介するべきだと思いました。

そのあたり、まさに科学館やプラネタリウム館が先頭を切ってやっていく必要があるなぁと……この仕事に携わる一人としての感想です。

カッシーニがグランドフィナーレを迎えます。

9月15日(金)にカッシーニがグランドフィナーレを迎えようとしています。
朝日新聞デジタルには【土星探査機カッシーニ、衛星タイタンに「別れのキス」】という、
なんともロマンチックな見出しが出ていました。

土星に突入する直前まで観測を続けて、データを地球に送ってくれるそうなので、
最後まで注目していたいと思います。

 


カッシーニコンテンツはこちらから「探査機」タグをご覧ください。
http://www.starlightstudio.jp/?page_id=3992

 

「宇宙をひもとく4つのカギ~宇宙図の世界~」関係者試写会を行いました

先月末、某日、某所にて「宇宙をひもとく4つのカギ ~宇宙図の世界~」の制作関係者向け試写会を行いました。

本作品は、6月のJPA広島大会にて完成報告をしていますが、その後に一部シーンをブラッシュアップしています。今回試写したものは最新版です。

当日は、「宇宙図」をデザインしたデザイナーの小阪様、宇宙図を発行している科学技術広報財団の熊澤様をはじめ、一家に1枚宇宙図制作委員会や天文学普及プロジェクト天プラから数名の方々にご参加いただきました。皆さん、どうもありがとうございました!

元々は「宇宙図」のプラネタリウム番組化を目指してスタートした本企画ですが、内容や演出手法、そして対象となる観客層等から何度も見直し・作り直しを行い、ようやく第1弾が完成したことになります。

できあがったものは、企画スタートした頃に予想した姿とは全く違って、「宇宙図」を解説しない作品となりました。その理由としては、〝宇宙図を知らない・プラネタリウムへは年に1回も行かない〟お客様こそが観客層の大半になると考えたからでした。

そのような〝普通の人〟に、4つのカギを持ち帰ってもらえるよう、いろいろと趣向を凝らした内容になっています。

プラネ出入り口近くに宇宙図を貼り出してもらい、番組を観る前には大まかに、そして観終わった後にはじっくりと味わってもらうのが良いかと考えています。

「宇宙をひもとく4つのカギ ~宇宙図の世界~」は、11月開催予定のJGSSフィルムフェスティバル2017でお披露目することになると思います。

また、その4つのカギを使って、より深く宇宙を知り、それがさらなる理解につながる第2弾(続編)の企画も進行中です。

秋関連のSP制作中

毎日暑い日が続いていますね・・・。
そんな夏真っ只中、秋関連のショートピース素材を制作しています。
紅葉にススキにお月様、秋の幕間やコンサートにいかがですか?
まだ制作途中ですが、近日完成する予定なのでぜひご覧ください。

 

 

 

 

伝説の『クイズの出るプラネタリウム』を観ました

先週、葛飾区郷土と天文の博物館の新作『クイズ!スター&プラネット2017』を観てきました。

『クイズ!スター&プラネット』は、葛飾区郷土と天文の博物館の夏番組として1994年から続いている名物番組で、クイズの出るプラネタリウムとして知られています。
それ以外に、「眠れない」あるいは「寒い」としても知られているかもしれません。

メインとなるクイズは4問あり、座席に備え付けの回答ボタンを押して制限時間内に回答します。客席全員の回答を集計し、もっとも人数の多かった答えが観客全体の回答となる仕組です。

今回偶然にも4問とも個人的には正解したのですが、観客全体の答えは多数決で違ったものが選択され4問とも不正解となりました……(悲)。おかげで最後は罰ゲームが待っていました。

とは言え、今年の罰ゲーム率も例年通り高いらしく、上映8割以上が罰ゲームになっているようです。
罰ゲームの内容は?……実際に足を運んで体験されるのが一番だと思います。一説によれば、わざわざ罰ゲームとなるようにあえて不正解を押す人もいるようです(笑)。

書き忘れていましたが、クイズメインではあるけれどちゃんと当日の星空解説もあり、クイズそのものも新たな知識につながるような内容です。

なお、今回も映像(CG)提供で協力させてもらいました。

上映期間は8/31までとなっています。

『クイズ!スター&プラネット2017』のページはこちら
http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/planetarium/program/season/20170721/index.php

是非、葛飾区郷土と天文の博物館へお出かけください。

葛飾区郷土と天文の博物館のHPはこちら
http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/