ちきゅうをみつめて
文部科学省特別選定作品、文部科学省選定作品
本作品のテーマは「炭素循環」で、私たち人間は他の生物と地球とを結ぶ”循環”というシステムの一部である、という重要なテーマを扱っています。炭素の循環を謎の原子の循環として物語に登場させ、主人公の気づきを通じてそのことが徐々にわかるような構成となっています。「炭素循環」と言う言葉は作品内では一切登場しません。
ストーリー
主人公ナオコは、顕微鏡でさまざまなものを観察することに熱中している少女。幼なじみのサトルから、「宇宙人が地球に調査にやってきている」と聞 かされます。ある日2人の前に一台のカメラが現れ、不思議な映像を見せて消え去っていきます。10年後、再び2人の前に姿を現した謎のカメラ。そこには “光る粒”が、ナオコやさまざまな生き物の体を通りながら旅を続ける様子が映し出されていました……。光る粒をときおり思い出しながら、その粒と自分の関 係に次第に気づいていくナオコ。やがて宇宙飛行士となって宇宙から地球をみつめたとき、これまでの不思議な体験が一つにつながり、大切な真実にたどりつき ます。